は出でむ
六一―六三
【ロムバルディア】地、一・六七―九註參照
七〇―七二
【マントヴァ】同上
七三―七五
【ソルデルロ】マントヴァの出なるトルヴァドル派の詩人(十三世紀)
一説に曰。ソルデルロはマントヴァの領域内なるゴイートの人、十三世紀の初めに生る、後本國を去りてプロヴァンスに赴きシヤルル・ダンジュー一世に擢用せられ武人として又詩人としてこれに事ふ、シヤルル、イタリアに進軍せしときソルデルロこれに從ひて本國に歸り一二六九年の頃死すと(異説多し、委しくはロングフェローの註を見よ)
『デ・ウルガーリ・エーロクェンチアー』一、一五・一一以下にダンテがソルデルロの才藻を賞讚せし詞見ゆ
七六―七八
【屈辱の】國に一統の君主なく政權侯伯の恣にするところとなるをいふ
【水夫】皇帝に當る
七九―八一
【魂】ソルデルロ
八五―八七
チルレーノ、アドリアティコ兩海沿岸の諸州より内地にいたろまであまねくイタリアをたづねみよ
八八―九〇
皇帝ユスティニアヌス(天、六・一〇―一二註參照)汝イタリアの爲に多くの法をたてたりしかどその法に從ひて國を治むべき君主なくば何の益あらむ、法ありて行はれざるは法なきに若かず
九一―九三
【人々】法王僧侶等、即ち專ら靈界の事にたづさはりて國政を皇帝(カエサル)に委ぬべき人々
【神の言】カエサルの物はカエサルに復し神の物は神に復すべし(マタイ、二二・二一)
九四―九六
汝等國政に關與せるよりこの方帝王の統御を缺けるイタリア(馬)がいかに亂れて秩序なきにいたれるやを見よ
九七―九九
【アルベルト】ハプスブルク王家のアルブレヒト一世。皇帝ルドルフの子、一二九八年選ばれてローマ皇帝となりしもイタリアに赴かず、一三〇八年五月その甥ヨハンの弑するところとなる
一〇〇―一〇二
【奇しく】かの弑逆は即ち奇しく著しき天罰なり
【後を承くる者】ルクセンブルクのハインリヒ(アルリ―ゴ)七世(天、三〇・一三六―八參照)
一〇三―一〇五
【父】ルドルフ(淨、七・九一以下參照)
【かの地に】ドイツ諸州の中にとゞまり
一〇六―一〇八
【モンテッキ】ロメオとジュリエトの悲劇にて名高きヴェロナ市のモンテッキ(モンタギュー)カッペルレッティ(キャピユレト)兩家(共にギベルリニ)、及びオルヴィエート市のモナルディ(グエルフィ)ヒリッペスキ(ギベルリニ)兩家。處を同じうして而して相爭へる者の例をあげしなり、但し異説あり
【彼等】前の兩家は既に禍ひをうけて悲しみ、後の兩家も亦今不安の状態にあり
一〇九―一一一
【サンタフィオル】サンタフィーオラ。シエーナ市の領域内なるアルドブランデスコ(ギベルリニ)家の所有地。この一族一時勢ひ旺盛なりしもシエーナのグエルフィと爭ひてその勢ひを失ひ、サンタフィオルには當時盜賊横行せりといふ
一一五―一一七
【相愛する】軋轢爭鬪の甚しきを嘲れるなり
【己が名に】汝皇帝に對するイタリア人の侮蔑の目を見んために
一一八―一二〇
【ジョーヴェ】ゼウス神(地、一四・五二―四註參照)
【他の處に】イタリアをその罪惡のために棄てたまふか
一二一―一二三
或ひは後の福ひの女めに今この禍ひを下したまふか
一二四―一二六
【マルチェル】マルチェルロ。カエサルの勁敵マルクス・クラウディウス・マルチェルルスを指せるなるべしといふ。匹夫も政爭を利用してよく帝國の大敵となるをいへるなり
一二七―一二九
爭亂の中心にして無主義無秩序なるフィレンツェを嘲れる反語
【汝をこゝに】汝にわが非難をも安んじて聞くをえせしむる
一三〇―一三二
他のイタリアの市民の中には心に正義の念を宿せども言責を重んじて漫りに口にせざる者多し、然るにフィレンツェの市民は心にもなき正義を口にす
一三三―一三五
【公共の荷】公職。フィレンツェの市民が私慾の爲に公職を貪るを罵れるなり
一三九―一四四
【ラチェデーモナ】ラケダイモン。スパルタ
【十月に紡ぐ】フィレンツェの法令の常に變じて定まらざるをいふ
一四五―一四七
【汝のおぼゆる】未だ幾年も經ざる間に
【民】一黨勢ひを得れば他黨逐はれ、市に住する者屡※[#二の字点、1−2−22]變ず
一四八―一五一
【光を見なば】物を見るの明あらば


    第七曲

ウェルギリウス、ソルデルロ(ソルデル)に己が身の上をあかせし後ダンテとともにこれに導かれて山腹の美しき一小溪にいたりこゝに著名の君主侯伯の靈を見る
四―六
【登りて】善人の魂すべてリムボにくだり、未だ淨火の山にゆかぎりしさき、即ちキリストの未だ世を去りたまはざりしさき
【オッタヴィアーン】オクタウィアヌス・アウグストゥス(淨、三・二五―七註參照)
七―九
【他の罪】地、四・三七以下參照。
一三―一五
【抱くところ】膝より下
一六―一八
【我等の言葉】ラテン語
一九―二一
【功徳】ソル
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