こと碎麻機《あさほぐし》の如く、かくしてみたりの者をなやめき 五五―五七
わけて前なる者は爪にかけられ、その背しば/\皮なきにいたれり、これにくらぶれば噛まるゝは物の數ならじ 五八―六〇
師曰ふ、高くかしこにありてその罰最も重き魂はジユダ・スカリオットなり、彼頭を内にし脛を外に振る 六一―六三
頭さがれるふたりのうち、黒き顏より垂るゝはプルートなり、そのもがきて言《ことば》なきを見よ 六四―六六
また身いちじるしく肥ゆとみゆるはカッシオなり、されど夜はまた來れり、我等すでにすべてのものを見たればいざゆかん 六七―六九
我彼の意に從ひてその頸を抱けるに彼はほどよき時と處をはかり、翼のひろくひらかれしとき 七〇―七二
毛深き腋に縋《すが》り、叢《むら》また叢をつたはりて濃き毛と氷層のあひだをくだれり 七三―七五
かくて我等股の曲際《まがりめ》腰の太《ふと》やかなるところにいたれば導者は疲れて呼吸《いき》もくるしく 七六―七八
さきに脛をおけるところに頭をむけて毛をにぎり、そのさま上《のぼ》る人に似たれば我は再び地獄にかへるなりとおもへり 七九―八一
よわれる人の如く喘ぎつゝ師曰ひけるは、か
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