《しひた》げざりしや否やを知るべし 一九―二一
わがためには餓《うゑ》の名をえてこののちなほも人を籠《こ》むべき塒《とや》なる小窓が 二二―二四
既に多くの月をその口より我に示せる頃、我はわが行末の幔《まく》を裂きし凶夢を見たり 二五―二七
すなはちこの者|長《をさ》また主《きみ》となりてルッカをピサ人に見えざらしむる山の上に狼とその仔等を逐ふに似たりき 二八―三〇
肉瘠せ氣|燥《はや》り善く馴らされし牝犬《めいぬ》とともにグアンディ、シスモンディ、ランフランキをその先驅《さきて》とす 三一―三三
逐はれて未だ程なきに父も子もよわれりとみえ、我は彼等が鋭き牙にかけられてその傍腹《わきばら》を裂かるゝを見しとおぼえぬ 三四―三六
さて曉に目をさましし時我はともにゐしわが兒等の夢の中に泣きまた麪麭《パン》を乞ふ聲をきゝぬ 三七―三九
若しわが心にうかべる禍ひの兆《きざし》をおもひてなほいまだ悲しまずば汝はげに無情なり、若し又泣かずば汝の涙は何の爲ぞや 四〇―四二
彼等はめさめぬ、糧《かて》の與へらるべき時は近づけり、されど夢のためそのひとりだに危ぶみ恐れざるはなかりき 四三―四五
この時お
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