とてこれを地に伸ぶ 六一―六三
またひとり喉を貫かれ、鼻を眉の下まで削《そ》かれ、また耳をたゞ一のみ殘せるもの 六四―六六
衆と共にあやしみとゞまりてうちまもりゐたりしが、その外部《そと》ことごとく紅なる喉吭《のどぶえ》を人よりさきにひらきて 六七―六九
いひけるは、罪ありて罰をうくるにあらず、また近似《により》の我を欺くにあらずば上《うへ》なるラチオの國にてかつて見しことある者よ 七〇―七二
汝歸りてヴェルチェルリよりマールカーボに垂るゝ麗しき野を見るをえば、ピエール・ダ・メディチーナの事を忘れず 七三―七五
ファーノの中のいと善き二人《ふたり》メッセル・グイードならびにアンジオレルロに、我等こゝにて先を見ること徒《いたづら》ならずば 七六―
ひとりの殘忍非道の君信を賣るをもて彼等その船より投げられ、ラ・カットリーカに近く沈めらるべしと知らしめよ ―八一
チープリとマイオリカの二の島の間に、海賊によりても希臘人《アルゴスびと》によりてもかゝる大罪の行はるゝをネッツーノだに未だ見ず 八二―八四
かの一をもて物を見、かつわが同囚《なかま》のひとりにみざりしならばよかりしをとおもはしむる邑
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