この群の中なるものを再び悉く劒の刃《は》にかけ 三七―
かく酷《むご》く我等を裝《よそふ》ふ、我等再びその前を過ぐるまでには傷すべてふさがればなり ―四二
されど汝は誰なりや、石橋の上よりながむるはおもふに汝の自白によりて定められたる罰に就くを延べんためならん 四三―四五
わが師答ふらく、死未だ彼に臨まず、また罪彼を苛責に導くにあらず、たゞその知ること周《あまね》きをえんため 四六―四八
死せる我彼を導いて地獄を過ぎ、圈また圈をつたひてこゝに下るにいたれるなり、この事の眞《まこと》なるはわが汝に物言ふことの眞なるに同じ 四九―五一
此言を聞ける時、あやしみのあまり苛責をわすれ、我を見んとて濠の中に止まれる者その數《かず》百を超えたり 五二―五四
さらば汝ほどなく日を見ることをうべきに、フラー・ドルチンに告げて、彼もしいそぎ我を追ひてこゝに來るをねがはずば 五五―
雪の圍《かこみ》が、たやすく得べきにあらざる勝利《かち》をノヴァーラ人に與ふるなからんため糧食《かて》を身の固《かため》となせといへ ―六〇
すでにゆかんとしてその隻脚《かたあし》をあげし後、マオメットかく我に曰ひ、さて去らん
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