者わが脇に觸れ、汝語るべしこれラチオの者なりといふ 三一―三三
この時既にわが答成りければ我ためらはずかたりていふ、下にかくるゝたましひよ 三四―三六
汝のローマニヤには今も昔の如く暴君等の心の中に戰ひたえず、たゞわが去るにあたりて顯著《あらは》なるものなかりしのみ 三七―三九
ラヴェンナはいまも過ぬる幾年《いくとせ》とかはらじ、ポレンタの鷲これを温《あたゝ》め、その翼をもてさらにチェルヴィアを覆ふ 四〇―四二
嘗て長き試みに耐へ、フランス人《びと》の血染めの堆《つか》を築ける邑《まち》は今緑の足の下にあり 四三―四五
モンターニアを虐《しひた》げし古き新しきヴェルルッキオの猛犬《あらいぬ》は舊《もと》の處にゐてその齒を錐《きり》とす 四六―四八
夏より冬に味方を變ふる白巣《しろす》の小獅子はラーモネとサンテルノの二の邑《まち》を治む 四九―五一
またサーヴィオに横を洗はるゝものは野と山の間にあると等しく暴虐と自由の國の間に生く 五二―五四
さて我こゝに汝に請ふ、我等に汝の誰なるやを告げよ、人にまさりて頑ななるなかれ、(かくて願はくは汝の名世に秀でんことを) 五五―五七
火はその習ひに
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