一二一―一二三
かゝれば艫《とも》を朝にむけ、櫂を翼として狂ひ飛び、たえず左に舟を寄せたり 一二四―一二六
夜は今南極のすべての星を見、北極はいと低くして海の床《ゆか》より登ることなし 一二七―一二九
我等難路に入りしよりこのかた、月下の光|五度《いつたび》冴え五度消ゆるに及べるころ 一三〇―一三二
かなたにあらはれし一の山あり、程遠ければ色薄黒く、またその高さはわがみし山のいづれにもまさるに似たりき 一三三―一三五
我等は喜べり、されどこの喜びはたゞちに歎きに變れり、一陣の旋風新しき陸《くが》より起りて船の前面《おもて》をうち 一三六―一三八
あらゆる水と共に三度《みたび》これに旋《めぐ》らし四度《よたび》にいたりてその艫《とも》を上げ舳《へさき》を下せり(これ天意《みこゝろ》の成れるなり) 一三九―一四一
遂に海は我等の上に閉ぢたりき 一四二―一四四
[#改ページ]

   第二十七曲

語りをはれるため、焔はすでに上にむかひて聲なく、またやさしき詩人の許しをうけてすでに我等を離れし時 一―三
その後《うしろ》より來れるほかの焔あり、不律の音を中より出して我等の目をその尖《さき》
前へ 次へ
全374ページ中146ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング