型《かた》をクルーニの僧の用ゐるものにとりたる衣《ころも》を着、目の前まで垂れし帽を被《かぶ》れり 六一―六三
外《そと》は金を施したれば、みる目|眩暈《くるめ》くばかりなれども、内はみな鉛にて、その重きに比ぶればフェデリーゴの着せしは藁なり 六四―六六
あゝ永遠《とこしへ》の疲《つかれ》の衣よ、我等は心を憂き歎きにとめつゝ彼等とともにこたびもまた左にむかへり 六七―六九
されど重量《おもさ》のためこのよわれる民の歩みいとおそければ、我等は腰をうごかすごとに新なる侶をえき 七〇―七二
我乃ちわが導者に、行《おこなひ》または名によりて知らるべき者をたづね、かくゆく間目をあたりにそゝぎたまへ 七三―七五
この時|一者《ひとり》トスカーナの言《ことば》をきゝてうしろよりよばゝりいひけるは、黯《くろず》める空をわけてはせゆく者等よ、足をとゞめよ 七六―七八
おそらくは汝求むるものを我よりうくるをえん、導者乃ちかへりみて曰ふ、待て、待ちてのち彼の歩みにしたがひてすゝめ 七九―八一
我止まりて見しにふたりの者あり、我に追及ばんとてしきりに苛《いら》つ心を顏にあらはせども荷と狹き路のために後《おく》
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