ートやコルニーリアの今における如く、いと異《あや》しとせられしなるべし ―一二九
かく平穩《やすらか》にかく美しく邑《まち》の人々の住みゐたる中《なか》に、かく頼もしかりし民、かくうるはしかりし客舍に 一三〇―一三二
マリア――唱名の聲高きを開きて――我を加へ給へり、汝等の昔の授洗所にて我は基督教徒《クリスティアーノ》となり、カッチアグイーダとなりたりき 一三三―一三五
わが兄弟なりし者にモロントとエリゼオとあり、わが妻はポーの溪《たに》よりわが許《もと》に來れり、汝の姓《うぢ》かの女より出づ 一三六―一三八
後われ皇帝クルラードに事《つか》へ、その騎士の帶をさづけられしほど功《いさを》によりていと大いなる恩寵《めぐみ》をえたり 一三九―一四一
我彼に從ひて出で、牧者達の過のため汝等の領地を侵《おか》す人々の不義の律法《おきて》と戰ひ 一四二―一四四
かしこにてかの穢《けが》れし民の手に罹《かゝ》りて虚僞《いつはり》の世――多くの魂これを愛するがゆゑに穢る――より解かれ 一四五―一四七
殉教よりこの平安に移りにき。 一四八―一五〇
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   第十六曲

あゝ人の血統《ちす
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