く備はるによりて、いよ/\めづべき物となるべし 四三―四五
是故に至上の善が我等にめぐむすべての光、われらに神を視るをえしむる光は増さむ 四六―四八
是においてか視力《みるちから》増し、これに燃《もや》さるゝ愛も増し、愛よりいづる光も増さむ 四九―五一
されど炭が焔を出し、しかして白熱をもてこれに勝ちつゝ己が姿をまもるごとく 五二―五四
この耀――今われらを包む――は、たえず地に被《おほ》はるゝ肉よりも、そのあらはるゝさま劣るべし 五五―五七
またかく大いなる光と雖、われらを疲れしむる能はじ、そは肉體の諸※[#二の字点、1−2−22]の機關強くして、我等を悦ばす力あるすべての物に堪《た》ふればなり。 五八―六〇
いと疾《と》くいちはやくかの歌の組二ながらアーメンといひ、死にたる體《からだ》をうるの願ひをあきらかに示すごとくなりき 六一―六三
またこの願ひは恐らくは彼等自らの爲のみならず、父母《ちゝはゝ》その他彼等が未だ不朽の焔とならざる先に愛しゝ者の爲なりしならむ 六四―六六
時に見よ、一樣に燦《あざや》かなる一の光あたりに現はれ、かしこにありし光のかなたにてさながら輝く天涯に似たりき
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