、第4水準2−12−11]《めぐ》るさまと妙《たへ》なる節《ふし》とに新なる悦びを現はせり 二二―二四
およそ人の天に生きんとて地に死ぬるを悲しむ者は、永劫の雨の爽《さわや》かなるを未だかしこに見ざる者なり 二五―二七
さてかの一と二と三、即ち永遠《とこしへ》に生き、かつとこしへに三と二と一にて治め、限られずして萬物を限り給ふものをば 二八―三〇
かの諸※[#二の字点、1−2−22]の靈いづれも三|度《たび》うたひたり、その妙《たへ》なる調《しらべ》はげにいかなる功徳の報《むくい》となすにも適《ふさ》はしかるべし 三一―三三
我また小き方《かた》の圓の中なる最《いと》神々しき光の中に一の柔かき聲を聞たり、マリアに語れる天使の聲もかくやありけむ 三四―三六
その答ふる所にいふ。天堂の樂しみ續くかぎり、我等の愛光を放ちてかゝる衣をわれらのまはりに現はさむ 三七―三九
その燦《あざや》かさは愛の強さに伴ひ、愛の強さは視力《みるちから》に伴ひ、しかして是またその功徳を超えて受くるところの恩惠《めぐみ》に準ず 四〇―四二
尊くせられ聖《きよ》められし肉再びわれらに着せらるゝ時、われらの身はその悉
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