それ滅びざるものも滅びうるものも、みな愛によりてわれらの主の生みたまふ觀念の耀《かゞやき》にほかならず 五二―五四
そはかの活光《いくるひかり》、即ち己が源の光よりいでゝこれを離れずまたこれらと三一に結ばる愛を離れざるもの 五五―五七
自ら永遠《とこしへ》に一となりて殘りつゝ、その恩惠《めぐみ》によりて己が光線を、あたかも鏡に映《うつ》す如く、九の物に集むればなり 五八―六〇
さてこの光線こゝより降りて最も劣《おと》れる物に及ぶ、而《しか》してかく業《わざ》より業に移るに從ひ力愈※[#二の字点、1−2−22]弱く遂には只はかなき苟且《かりそめ》の物をのみ造るにいたる 六一―六三
苟且《かりそめ》の物とは※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》る諸天が種によりまたは種によらずして生ずる所の産物をいふ 六四―六六
またかゝる物の蝋とこの蝋を整ふるものとは一樣にあらず、されば觀念に印せられてその中に輝く光或ひは多く或ひは少し 六七―六九
是においてか類において同じ木も善果《よきみ》惡果《あしきみ》を結び、汝等もまた才を異にして生るゝにいたる 七〇―七二
蝋もし全く備はり、天の及ぼ
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