ゝかしこに天を活《い》かす十五の星を 四―六
われらの天の懷《ふところ》をもて夜も晝も足れりとし、轅《ながえ》をめぐらしつゝかくれぬ北斗を描きみよ 七―九
またかの車軸――第一の輪これがまはりをめぐる――の端《はし》より起る角笛《つのぶえ》の口をゑがきみよ 一〇―一二
即ちこれらのもの己をもてあたかもミノスの女《むすめ》が死の冷《つめた》さを覺えし時に造れるごとき徴號《しるし》を二つ天につくり 一三―一五
一はその光を他の一の内に保ち、かつ相共にめぐりつゝ一は先《さき》に一は後《あと》より行く状《さま》を 一六―一八
さらば眞《まこと》の星宿《ほしのやどり》と、わが立處《たちど》をかこみめぐる二重《ふたへ》の舞とをおぼろに認めむ 一九―二一
そはこれがわが世の習《ならひ》を超《こ》ゆること、さながら諸天の中の最《いと》疾《と》きものゝ※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》る早さがキアーナの水の流れに優《まさ》る如くなればなり 二二―二四
かしこにかれらの歌へるはバッコに非《あら》ずペアーナにあらず、三一《みつひとつ》言る神の性《さが》、及び一となれる神人《かみひと》二の性《
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