が寶を聖なる寺院に捧げし者なり 一〇六―一〇八
われらの中の最美物《いとうつくしきもの》なる第五の光は、下界|擧《こぞ》りてその消息《おとづれ》に饑《うゝ》るほどなる戀より吹出づ 一〇九―一一一
そがなかにはいと深き知慧を受けたる尊き心あり、眞もし眞ならば、智においてこれと並ぶべき者興りしことなし 一一二―一一四
またその傍《かたへ》なるかの蝋燭の光を見よ、こは肉體の中にありて、天使の性《さが》とその役《つとめ》とをいと深く見し者なりき 一一五―一一七
次の小《ちひ》さき光の中《なか》には、己が書《ふみ》をアウグスティーンの用《もち》ゐに供《そな》へしかの信仰の保護者ほゝゑむ 一一八―一二〇
さてわが讚詞《ほめことば》を逐《お》ひて汝の心の目を光より光に移さば、汝は既に第八の光に渇《かわ》きつゝあらむ 一二一―一二三
そがなかには、己が言《ことば》を善く聽く人に、虚僞《いつはり》の世を現はす聖なる魂、一切の善を見るによりて悦ぶ 一二四―一二六
このものゝ追はれて出でし肉體はいまチェルダウロにあり、己は殉教と流鼠《りゆうそ》とよりこの平安に來れるなりき 一二七―一二九
その先に、イシドロ
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