すぐ》るゝ光、われらを中心となし己を一の輪となしき、その聲のうるはしきこと姿の輝くにまさりたり 六四―六六
空氣|孕《みごも》り、帶となるべき糸を保《たも》つにいたるとき、われらは屡※[#二の字点、1−2−22]《しば/″\》ラートナの女《むすめ》の亦かくの如く卷かるゝを見る 六七―六九
そも/\天の王宮(かしこより我は歸りぬ)には、いと貴く美しくして王土の外《そと》に齎《もた》らすをえざる寶多し 七〇―七二
これらの光の歌もその一なりき、かしこに飛登るべき羽を備へざる者は、かなたの消息《おとづれ》を唖《おふし》に求めよ 七三―七五
これらの燃ゆる日輪、かくうたひつゝわれらを三度《みたび》、動かざる極に近き星のごとくに※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》れる時 七六―七八
かれらはあたかも踊り終らぬ女等が、新しき節《ふし》を聞くまで耳傾けつゝ、默《もだ》して止まるごとく見えたり 七九―八一
かくてその一の中より聲いでゝ曰ふ。眞《まこと》の愛を燃《もや》しかつ愛するによりて増し加はる恩惠《めぐみ》の光 八二―八四
汝の衷《うち》につよく輝き、後また昇らざる者の降ることなきか
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