レもその心をとむるなれ、彼等の思ひはガブリエルロが翼を伸《の》べし處なるナツァレッテに到らじ 一三六―一三八
されどヴァティカーノ、その他ローマの中の選ばれし地にてピエートロに從へる軍人《いくさびと》等の墓となりたる所はみな 一三九―一四一
この姦淫より直ちに釋放たるべし。 一四二―一四四
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   第十曲

言ひ難き第一の力は、己が子を、彼と此との永遠《とこしへ》の息《いき》なる愛とともにうちまもりつゝ 一―三
心または處にめぐるすべての物をば、いと妙《たへ》なる次第を立てゝ造れるが故に、これを見る者必ずかの力を味ふ 四―六
讀者よされば目を擧げて我とともに天球にむかひ、一の運行の他と相觸《あひふ》るゝところを望み 七―九
よろこびて師の技《わざ》を見よ、師はその心の中に深くこれを愛し、目をこれより離すことなし 一〇―一二
見よ諸※[#二の字点、1−2−22]の星を携《たづさ》ふる一の圈、かれらを呼求むる世を足らはさんとて、斜《なゝめ》にかしこより岐《わか》れ出づるを 一三―一五
もしかれらの道|傾斜《なぞへ》ならずば、天の力多くは空しく、下界の活動《はたらき》殆どみな
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