ァ人《びと》とトスカーナ人とを分つ)の間に住める者なりき 八八―九〇
そのかみ己が血をもて湊を熱くせしわが故郷《ふるさと》はブッジェーアと殆ど日出《ひので》日沒《ひのいり》を同うす 九一―九三
わが名を知れる人々我をフォルコと呼べり、我今|象《かた》をこの天に捺《お》す、この天我に捺《お》しゝごとし 九四―九六
そはシケオとクレウザとを虐《しひた》げしベロの女《むすめ》も、デモフォーンテに欺かれたるロドペーアも、またイオレを心に 九七―
包める頃のアルチーデも、齡《とし》に適《ふさ》はしかりし間の我より強くは、思ひに燃えざりければなり ―一〇二
しかはあれ、こゝにては我等|悔《く》いず、たゞ笑ふ、こは罪の爲ならで(再び心に浮ばざれば)、定め、整《とゝの》ふる力のためなり 一〇三―一〇五
こゝにては我等、かく大いなる御業《みわざ》を飾る技巧を視、天界に下界を治めしむる善を知る 一〇六―一〇八
されどこの球の中に生じゝ汝の願ひ悉《こと/″\》く滿たされんため、我なほ語《ことば》を繼《つ》がざるべからず 一〇九―一一一
汝は誰《た》がこの光(あたかも清き水に映ずる日の光の如くわが傍《かたへ》
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