《ひとり》はソロネ、一人はセルゼ、一人はメルキゼデク、また一人は空《そら》を飛びつゝわが子を失へる者とし生る 一二四―一二六
人なる蝋に印を捺《お》す諸※[#二の字点、1−2−22]の天の力は、善く己が技《わざ》を爲せども彼家《かのや》此家《このや》の差別《けじめ》を立てず 一二七―一二九
是においてかエサウはヤコブと種《たね》を異にし、またクイリーノは人がこれをマルテに歸するにいたれるほど父の賤《いや》しき者なりき 一三〇―一三二
もし神の攝理勝たずば、生れし性《さが》は生みたるものと常に同じ道に進まむ 一三三―一三五
汝の後《うしろ》にありしもの今前にあり、されど汝と語るわが悦びを汝に知らしめんため、われなほ一の事を加へて汝の表衣《うはぎ》となさんとす 一三六―一三八
それ性《さが》は、命運これに配《そ》はざれば、あたかも處を得ざる種のごとく、その終りを善くすることなし 一三九―一四一
しかして下界もしその心を自然の据《す》うる基《もとゐ》にとめてこれに從はゞその民|榮《さか》えむ 一四二―一四四
しかるに汝等は、劒を腰に帶びんがために生れし者を枉《ま》げて僧とし、法《のり》を説く
前へ 次へ
全484ページ中52ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
山川 丙三郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング