射放つものは、みな豫《あらかじ》め定められたる目的《めあて》にむかひて落ち、あたかも己が的《まと》にむけられし物の如し 一〇三―一〇五
もしこの事|微《なか》りせば、今汝の過行く天は、その果《み》を技藝に結ばずして破壞にむすぶにいたるべし 一〇六―一〇八
しかしてこはある事ならじ、もし此等の星を動かす諸※[#二の字点、1−2−22]の智備はらず、またかく此等を完からしめざりし第一の智に缺處《かくるところ》あるにあらずば 一〇九―一一一
汝この眞理をなほも明かにせんと願ふや。我。否《いな》然《しか》らず、我は自然が必要の事に當りて疲るゝ能はざるを知ればなり。 一一二―一一四
彼即ちまた。いざいへ、世の人もし一市民たらずば禍ひなりや。我答ふ。然り、その理《ことわり》は我問はじ。 一一五―一一七
人各※[#二の字点、1−2−22]世に住むさまを異にし異なる職務《つとめ》をなすにあらずして市民たることを得るや、汝等の師の記《しる》す所正しくば然《しか》らず。 一一八―一二〇
かく彼論じてこゝに及び、さて結びていふ。かゝれば汝等の業《わざ》の根も、また異ならざるをえず 一二一―一二三
是故に一人
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