むなからんため備へを成さゞるをえざればなり 七九―八一
物惜しみせぬ性《さが》より出でゝ吝《やぶさか》なりし彼の性は、貨殖に心專ならざる部下を要せむ。 八二―八四
わが君よ、我は汝の言《ことば》の我に注ぐ深き喜びが、一切の善の始まりかつ終る處にて汝に見らるゝことわがこれを見る如しと 八五―
信ずるがゆゑに、その喜びいよ/\深し、我また汝が神を見てしかしてこれをさとるを愛《め》づ ―九〇
汝我に悦びをえさせぬ、さればまた教へをえさせよ(汝語りて我に疑ひを起さしめたればなり)――苦《にが》き物いかにして甘き種より出づるや。 九一―九三
我かく彼に、彼即ち我に。我もし汝に一の眞理を示すをえば、汝は汝の尋《たづ》ぬる事に顏を向《むく》ること今背をむくる如くなるべし 九四―九六
汝の昇る王國を遍《あまね》くめぐらしかつ悦ばすところの善は、これらの大いなる物體において、己が攝理を力とならしむ 九七―九九
また諸※[#二の字点、1−2−22]の自然のみ、自《おのづか》ら完き意《こゝろ》の中に齊《とゝのへ》らるゝにあらずして、かれらとともにその安寧もまた然《しか》せらる 一〇〇―一〇二
是故にこの弓の
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