フ顏をもて風位を示す事より來れり、ボーレア口を直くして吹けば北風となり、歪《ゆが》めて右の頬より吹けば北西の風となり左の頬より吹けば北東の風となると
叉曰く。北東の風は北西の風よりも温和にて、よく空の霧を拂ふと(ヴァーノン『天堂篇解説』第二卷三八一―二頁參照)
【半球の空】即ち見渡すかぎりの室
八二―八四
【霧】roffa 空を曇らす雲霧の類
【その隨處】ogni sua parroffa 最後の語については異説ありてその義定かならず、今一古註により Parte(部分)の意とせり
九一―九三
【火花は】火花即ち諸天使はその悦を表はさん爲こゝかしこより舞ひ立ちしかど、なほ各※[#二の字点、1−2−22]己が屬する輪に附隨してめぐり、輪形をも※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]轉をも損ひ亂すことなかりき
【將棊を倍する】數の多きを形容していへり。傳説に曰く、將棊の發明者ペルシア王に謁す、王、將棊を見て喜び何にても望むものを與へんといふ、發明者即ち麥の一粒を將棊盤の目の數に從ひ順次に倍して(第一目に一粒、二目に二粒、次に四粒次に八粒、十六粒、三十二粒と次々に倍して最後の第六十四目にいた
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