いたりて正しき法廷《しらす》に罰せられきといふを聞くとも 四九―五一
されど我は今汝の心が、思ひより思ひに移りて一の※[#「(米/糸)+頁」、第4水準2−84−60]《ふし》の中にむすぼれ、それより解放《ときはな》たれんことをばしきりに願ひつゝ待つを見るなり 五二―五四
汝いふ、我よくわが聞けるところをさとる、されど我は神が何故にわれらの贖《あがなひ》のためこの方法《てだて》をのみ選び給へるやを知らずと 五五―五七
兄弟よ、智もし愛の焔の中に熟せざればいかなる人もこの定《さだめ》を會得《ゑとく》せじ 五八―六〇
しかはあれ、この目標《しるし》は多く見られて少しくさとらるゝものなれば、我は何故にかゝる方法《てだて》の最もふさはしかりしやを告ぐべし 六一―六三
それ己より一切の嫉《ねた》みを卻《しりぞ》くる神の善は、己が中に燃えつゝ、光を放ちてその永遠《とこしへ》の美をあらはす 六四―六六
是より直に滴《したゝ》るものはその後滅びじ、これが自ら印を捺《お》すとき、象《かた》消ゆることなければなり 六七―六九
是より直に降下《ふりくだ》るものは全く自由なり、新しき物の力に服從《つきしたが》ふ
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