給ふ至大の賜《たまもの》は 一九―二一
即ち意志の自由なりき、知慧ある被造物は皆、またかれらに限り、昔これを受け今これを受く 二二―二四
いざ汝|推《お》して知るべし、人|肯《うけが》ひて神また肯ひかくして誓ひ成るならんには、そのいと貴《とほと》きものなることを 二五―二七
そは神と人との間に契約を結ぶにあたりては、わがいふ如く貴きこの寶|犧牲《いけにへ》となり、かつかくなるも己が作用《はたらき》によればなり 二八―三〇
されば何物をもて償《つぐのひ》となすことをえむ、捧げし物を善く用ゐんと思ふは是|※[#「貝+藏」、38−6]物《ぞうぶつ》をもて善事を爲さんとねがふなり 三一―三三
汝既に要點を會得《ゑとく》す、されど聖なる寺院は誓ひより釋《と》き、わが汝にあらはしゝ眞理に背《そむ》くとみゆるがゆゑに 三四―三六
汝なほ食卓《つくゑ》に向ひてしばらく坐すべし、汝のくらへる硬《かた》き食物《くひもの》はその消化《こな》るゝ爲になほ助けを要《もと》むればなり 三七―三九
心を開きて、わが汝に示すものを受け、これをその中に收めよ、聽きて保《たも》たざるは知識をうるの道にあらじ 四〇―四二
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