それ二の物相合してこの犧牲《いけにへ》の要素を成す、一はその作らるゝ基《もと》となるもの一は即ち契約なり 四三―四五
後者は守るにあらざれば消えず、但しこれについては我既にいとさだかに述べたり 四六―四八
是故に希伯來人《エブレオびと》は、捧ぐる物の如何によりこれを易《か》ふるをえたれども(汝必ず是を知らん)、なほ献物《さゝげもの》をなさゞるをえざりき 四九―五一
前者即ち汝に材とし知らるゝものは、これを他の材に易《か》ふとも必ず咎《とが》となるにはあらず 五二―五四
されど黄白二の鑰《かぎ》のめぐるなくば何人もその背に負《お》へる荷を、心のまゝにとりかふべからず 五五―五七
かつ取らるゝ物が置かるゝ物を容《い》るゝことあたかも六の四における如くならずば、いかに易ふとも徒《いたづら》なるを信ずべし 五八―六〇
是故に己が價値《ねうち》によりていと重くいかなる天秤《はかり》をも引下《ひきさ》ぐる物にありては、他の費《つひえ》をもて償《つぐな》ふことをえざるなり 六一―六三
人よ誓ひを戲事《たはぶれごと》となす勿れ、これに忠なれ、されどイエプテのその最初の供物《くもつ》におけるごとく輕々し
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