スゞ平和の時にのみとざさるゝ習なりきといふ。エジプトの征服とともに戰亂終局に至りたればかく
八二―八七
ティベリウスの代に起れることの重大なるに比ぶれは、この代の以前及び以後に於ける帝國の偉業も物の數ならじ
【これに屬する世の王國】ローマの領土といふごとし
【第三のチェーザレ】皇帝ティベリウス(一四年より三七年まで皇帝たり)
八八―九〇
正義の神はティベリウスの代に、キリストの死によりて、アダムの罪に對する神の怒りを和ぐるの譽をばローマ人に與へ給へり
【我をはげます】我を動かしてかく汝と語らしむる
【これに】ローマの權能の下にキリストの磔殺行はれたればなり
九一―九三
【反復語】vendetta(復讎、刑罰)が二重に用ゐられしこと、即ち前者は(邦譯にて)アダムの罪に對する刑罰にてキリストの死を意味し、後者はキリストの死に對する刑罰にてイエルサレムの沒落を意味す
但し原語 replico を單に「答ふる」、「附加する」等の意に解する人あり
【ティト】イエルサレムを毀てる者(淨、二一・八二並びに註參照)
【昔の罪の】天、七・一九以下に委し。神の正義に從つてこの二重の刑罰を行へるは即ちローマ
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