人《うたびと》、邑《まち》より邑にかの匱《はこ》を移しゝ者なり 三七―三九
今彼は、己が歌の徳――己が思ひよりこの歌のいでたるかぎり――をば、これにふさはしき報《むくい》によりて知る 四〇―四二
輪を造りて我眉となる五の火の中、わが嘴《くちばし》にいと近きは、寡婦《やもめ》をばその子の事にて慰めし者なり 四三―四五
今彼は、クリストに從はざることのいかに貴き價を拂ふにいたるやを知る、そは彼この麗《うるは》しき世とその反《うら》とを親しく味ひたればなり 四六―四八
またわがいへる圓のうちの弓形《ゆみがた》上《のぼ》る處にて彼に續くは、眞《まこと》の悔《くひ》によりて死を延べし者なり 四九―五一
今彼は、適《ふさ》はしき祈り下界にて、今日《けふ》の事を明日《あす》になすとも、永遠《とこしへ》の審判《さばき》に變りなきを知る 五二―五四
次なる者は、牧者に讓らんとて(その志善かりしかど結べる果《み》惡《あ》しかりき)律法《おきて》及び我とともに己をギリシアのものとなせり 五五―五七
今彼は、その善行より出でたる惡の、たとひ世を亡ぼすとも、己を害《そこな》はざるを知る 五八―六〇
弓形|下《く
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