と聖なる平安を保つ天の中に一の物體のめぐるあり、これに包まるゝ凡《すべ》ての物の存在はみなこれが力に歸《き》す 一一二―一一四
その次にあたりてあまたの光ある天は、かの存在を頒ちて、これを己と分たるれども己の中に含まるゝさま/″\の本質に與へ 一一五―一一七
他の諸※[#二の字点、1−2−22]の天は、各※[#二の字点、1−2−22]異なる状《さま》により、その目的《めあて》と種《たね》とにむかひて、己が衷《うち》なる特性をとゝのふ 一一八―一二〇
かゝればこれらの宇宙の機關は、上より受けて下に及ぼし、次第を逐《お》ひて進むこと、今汝の知るごとし 一二一―一二三
汝よく我を視、汝の求むる眞理にむかひてわがこの處を過ぎ行くさまに心せよ、さらばこの後|獨《ひと》りにて淺瀬を渡るをうるにいたらむ 一二四―一二六
そも/\諸天の運行とその力とは、あたかも鍛工《かぢ》より鐡槌《つち》の技《わざ》のいづるごとく、諸※[#二の字点、1−2−22]のたふとき動者《うごかすもの》よりいでざるべからず 一二七―一二九
しかしてかのあまたの光に飾らるゝ天は、これをめぐらす奧深き心より印象《かた》を受けかつこ
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