《わざ》はこの後|遍《あまね》く世に知られ、その敵さへこれについて口を噤《つぐ》むをえざるにいたらむ 八五―八七
汝彼と彼の恩惠《めぐみ》とを望み待て、彼あるによりて多くの民改まり、貧富|互《かたみ》に地を更《か》へむ 八八―九〇
汝また彼の事を心に記して携《たづさ》へ行くべし、されど人に言ふ莫《なか》れ。かくて彼は面《まのあたり》見る者もなほ信ずまじきことどもを告げ 九一―九三
後加ふらく。子よ、汝が聞きたる事の解説《ときあかし》は即ち是なり、是ぞ多からぬ年の後方《うしろ》にかくるゝ係蹄《わな》なる 九四―九六
されど汝の隣人《となりびと》等を妬《ねた》むなかれ、汝の生命《いのち》はかれらの邪惡の罰よりも遙に遠き未來に亘るべければなり。 九七―九九
かの聖なる魂|默《もだ》し、經《たていと》を張りてわが渡したる織物に緯《よこいと》を入れ終りしことをあらはせる時 一〇〇―一〇二
あたかも疑ひをいだく者が、智あり徳あり愛ある人の教へを希《ねが》ふごとく、我|曰《いひ》けるは 一〇三―一〇五
わが父よ、我よく時の我に打撃を與へんとてわが方《かた》に急ぎ進むを見る、しかしてこは思慮なき人にい
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