これが爲に程なく顏を赤うせむ 六四―六六
かれらの行爲《おこなひ》は獸の如きその性《さが》の證《あかし》とならむ、されば汝|唯一人《たゞひとり》を一の黨派たらしむるかた汝にとりて善《よ》かるべし 六七―六九
汝の第一の避所《さけどころ》第一の旅舍《やどり》は、聖なる鳥を梯子《はしご》の上におくかの大いなるロムバルディア人《びと》の情《なさけ》ならむ 七〇―七二
彼汝に對《むか》ひて深き好意《よしみ》を有《も》つが故に、爲す事と求むる事との中《うち》他の人々の間にてはいと遲きものも汝等|二人《ふたり》の間にては先となるべし 七三―七五
己が功《いさを》の世に顯《あら》はるゝにいたるばかりこの強き星の力を生るゝ時に受けたる者をば汝彼の許《もと》に見む 七六―七八
人々未だこの者を知らじ、そはその年若く諸天のこれをめぐれることたゞ九年《こゝのとせ》のみなればなり 七九―八一
されどかのグアスコニア人《びと》が未だ貴きアルリーゴを欺《あざむ》かざるさきにその徳の光は、銀《かね》をも疲《つかれ》をも心にとめざる事において現はれむ 八二―八四
その諸※[#二の字点、1−2−22]の榮《はえ》ある業
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