避くる者かしこをやすらかに過ぐるをう 一一八―一二〇
されど古をもて今を責め、神の己をまさる生命《いのち》に復《かへ》し給ふを遲しとおもふ三人《みたり》の翁《おきな》なほまことにかしこにあり 一二一―一二三
クルラード・ダ・パラッツオ、善きゲラルド及びフランス人《びと》の習ひに依《よ》りて素樸のロムバルドの名にて知らるゝグイード・ダ・カステル是なり 一二四―一二六
汝今より後いふべし、ローマの寺院は二の主權を己の中に亂せるにより、泥士におちいりて己と荷とを倶に汚《けが》すと。 一二七―一二九
我曰ふ。あゝわがマルコよ、汝の説くところ好《よ》し、我は今レーヴィの子等がかの産業に與かるあたはざりしゆゑをしる 一三〇―一三二
されど汝が、消えにし民の記念《かたみ》に殘りて朽廢《くちすた》れし代《よ》を責むといへるゲラルドとは誰の事ぞや。 一三三―一三五
答へて曰ふ。汝の言《ことば》我を欺くか將《はた》我を試むるか、汝トスカーナの方言《くにことば》にて我と語りて而して少しも善きゲラルドの事をしらざるに似たり 一三六―一三八
我彼に異名《いみやう》あるをしらず――若し我これをその女《むすめ》ガイ
前へ
次へ
全396ページ中99ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
山川 丙三郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング