はしため》の、晝につかふること終りて歸るを 七九―八一
敬《うやまひ》をもて汝の姿容《すがたかたち》を飾れ、さらば天使よろこびて我等を上に導かむ、この日再び晨《あした》とならざることをおもへ。 八二―八四
我は時を失ふなかれとの彼の誡めに慣れたれば、彼のこの事について語るところ我に明かならざるなかりき 八五―八七
美しき者こなたに來れり、その衣《ころも》は白く、顏はさながら瞬《またゝ》く朝の星のごとし 八八―九〇
彼|腕《かひな》をひらきまた羽をひらきていふ。來れ、この近方《ちかく》に階《きざはし》あり、しかして汝等今より後は登り易し。 九一―九三
それ來りてこの報知《しらせ》を聞く者甚だ罕《まれ》なり、高く飛ばんために生れし人よ、汝等|些《すこし》の風にあひてかく墜ちるは何故ぞや 九四―九六
彼我等を岩の截られたる處にみちびき、こゝに羽をもてわが額を打ちて後、我に登《のぼり》の安らかなるべきことを約せり 九七―九九
ルバコンテの上方《かみて》に、めでたく治まる邑《まち》をみおろす寺ある山に登らんため、右にあたりて 一〇〇―一〇二
登《のぼり》の瞼しさ段《きだ》(こは文書《ふみ》と樽板
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