かぶれる民をながむるをみき 三四―三六
あゝニオベよ、殺されし汝の子|七人《なゝたり》と七人の間に彫られし汝の姿を路にみしときわが目はいかに憂《うれ》はしかりしよ 三四―三六
あゝサウルよ、汝の己が劒《つるぎ》に伏してジェルボエ(この山この後|雨露《あめつゆ》をしらざりき)に死せるさまさながらにこゝに見ゆ 四〇―四二
あゝ狂へるアラーニエよ、我また汝が既に半《なかば》蜘蛛となり、幸《さち》なく織りたる織物の截餘《きれ》の上にて悲しむを見き 四三―四五
あゝロボアムよ、こゝにては汝の姿も、はやおびやかすあたはじとみえ、未だ人に追はれざるにいたく恐れて車を走らす 四六―四八
硬き鋪石《しきいし》はまたアルメオンが、かの不吉なる飾《かざり》の價の貴《たふと》さをその母にしらしめしさまを示せり 四九―五一
またセンナケリプをその子等|神宮《みや》の中にて襲ひ、その死するや、これをかしこに殘して去れるさまを示せり 五二―五四
またタミーリの行へる殘害《そこなひ》と酷《むご》き屠《ほふり》を示せり――この時彼チロにいふ、汝血に渇きたりき、我汝に血を滿さんと 五五―五七
またオロフェルネの死せるとき
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