は一切の迷ひに勝つ信仰にかたく立たんことをおもひ、いひけるは、我に告げよわが師、我に告げよ主《きみ》 四六―四八
おのれの功徳《くどく》によりまたは他人《ひと》の功徳により、かつてこの處をいでゝ福《さいはひ》を享くるに至れるものありや、かれわが言《ことば》の裏をさとり 四九―五一
答へて曰ひけるは、われこゝにくだりてほどなきに、ひとりの權能《ちから》あるもの勝利《かち》の休徴《しるし》を冠《かうむ》りて來るを見たり 五二―五四
この者第一の父の魂、その子アベルの魂、ノエの魂、律法《おきて》をたてまたよく神に順へるモイゼの魂 五五―
族長アブラアム、王ダヴィーデ、イスラエルとその父その子等およびラケーレ(イスラエルかれの、ために多くの事をなしたりき)
その外なほ多くの者の魂をこゝよりとりさり、彼等に福《さいはひ》を與へたりき、汝しるべし、彼等より先には人の魂の救はれしことあらざるを ―六三
かれかたる間も我等歩みを停《とど》めず、たえず林を分けゆけり、即ち繁き魂の林なり 六四―六六
睡りのこなた行く道いまだ長からぬに、我は半球の闇を服せる一の火を見き 六七―六九
我等なほ少しくこれと離れ
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