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ペンヴェヌーチ曰、ダンテ嘗てメディチーナに赴きカッターニの歡待をうけしことあり七一行にダンテをみしことありとピエールのいへるもこれによりてなり云々
七六―八一
【ファーノ】リミニの東南約三十哩にある海濱の町、ピエールはボローニアを逐はれし後この町に住めることありといふ
【メッセル・グイード、アンジオレルロ】グイード・デル・カッセロ及びアンジオレルロ・ダ・カリニアーノ、共にファーノの貴族
一三一二年の頃リミニの暴君マラテスティーノ(新しき犬、地、二七・四六)この二人とラ・カットリーカに會して國事を議せんといひて彼等を欺きひそかに人を遣はしてその船を路に要し彼等を殺しその黨與を逐ひ自らファーノを治む
【ラ・カットリーカ】アドリアティコの海濱リミニとファーノの間にある町
八二―八四
【チープリ、マイオリカ】キュプロス、マジョリカ。地中海の東端及び西端にある島、兩島の間は猶地中海といふが如し
【アルゴス人】昔、地中海上を横行せるよりいふ
【ネッツーノ】海の神、ポセイドン(ネプチューン)
八五―八七
【一をもて】マラテスティーノは生れて獨眼なりしなり
【ひとり】クーリオ(九七―九註參照)
【邑】リミニ
八八―九〇 【フォカーラ】ファーノとラ・カットリーカの間の岬。このあたり航海の難所にて風荒き時は舟子等神に誓願かけ航路の安全を求むるを常とせりといふ、グイード、アンジオレルロの二人はこの難所にさしかゝらざるうちに殺され誓願の必要なきにいたれるなり
九一―九三
【見しことを】リミニを見しことを悔ゆるなり、九七―九註參照
九七―九九
【彼】クーリオ。ローマの民政官、カエサルがローマ議會に敵視せらるゝに及び彼ローマを逐はれてラヴェンナにいたりこゝにカエサルにあひこれにすゝめてルビコン川(リミニの北數哩)を渡らしむ、ルビコンを渡るはローマ共和國に對して宣戰の布告をなすと等しければ當時カエサルが容易にその心を決し得ざりしこと人の知るところなり
クーリオのリミニを見しことを悔ゆるはこの附近にてカエサルの心をうごかし爭亂の基を起せるため第九嚢に罰せらるゝにいたりたればなり
一〇六―一〇八
【モスカ】モスカ・デ・ロムベルティ(一二四三年死)
こゝにフィレンツェの貴族ブオンデルモンテ家の一人にて同じ町なるアーミデイ家の一女と許嫁の間柄なりし者あり、この者約に背き他家と縁を結びしかばアーミデ
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