く疲勞す
異本、血筋をも脈をも
六四―六六
【チェーザレの家】王宮
【遊女】嫉み、萬民共通の罪惡にして特にやんごとなきあたりに甚し
六七―六九
【アウグスト】オクタウィアヌス以下ローマ皇帝の稱號、こゝにてはフリートリヒ二世を指す
七三―七五
【奇しき】或ひは、新しき
九四―九六
【第七の口】第七の地獄
一〇〇―一〇五
【窓】痛みの歎きとなりて外に出るところ即ち傷口
【行くべし】肉體をえんとてヨサファッテの溪にゆくなり(地、六・九七―九、同一〇・一一)
一〇六―一〇八
魂木に入り、體はその木の上に懸けらる
一一二―一一四
【立處】獵の一行のうち野獸の逃げ路を見張る者の立つ處
一一八―一二三
【さきの者】ラーノ、シエーナの人、一二八八年フィレンツェ人を助けピエーヴェ・デル・トッポ(寺領の名)の戰ひに臨みアレッツォ人の敗るところとなりて死す
【疾く】或ひは、助けよ
苦しさのあまり魂の無に歸せんことを希ひて死を呼べるなり
【ひとり】ジャーコモ・ダ・サント・アンドレーア、パードヴアの人にてラーノと同じくその資産を妄りにせしものなりといふ
【汝の脛】トッポの戰ひにラーノは戰場をのがれて命を全うし得べかりしも資産すでに盡き餘生を幸ならしむる望みなきをおもひ軍利なきにかゝはらずとゞまりて敵に當れるなりといふ
一二四―一二六
【牝犬】ハルプュイアイ(アルピーエ)の徐々蠶食しゆくは自殺者の心を晝き黒犬の猛烈なるは浪費者の生涯を寫せるなり
一三〇―一三五
【折際《をりめ》より】或ひは、折傷のため
ジャーコモのかくれしため折り荒されしなり
一三九―一四一
【彼】自殺者の名不明
一四二―一四四
【邑】フィレンツェ、初め軍神マルス(ギリシアではアレス)をその守護神とせしがキリスト教の傳來と共にバプテスマのヨハネを以てこれに代へたり
一四五―一四七
【その術】軍神の術乃ち戰亂
【アルノの渡り】マルスの堂宇ジョヴァンニの寺院に變ずるとともに人々軍神の像をアルノ河邊の一塔中になさめたりしが五四二年ゴート人の王トチラ、フィレンツェを攻めて陷るゝに及びこの像アルノの水に沈めり、シャルルマーニュの世フィレンツェ復舊の事ありし時、人々まづ沈めるマルスの像を取上げこれをアルノの渡乃ちポンテ・ヴェッキオと名づくる橋の一端に安置す、こゝに名殘といへるはこの像すでに多く破損したればなり(天、一六・一四五參照)
一四
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