えたる事なきや。
答…考えてなし得る表現は尽く虚偽なり。生命は刻々に流転す。予はその真実を知るのみ。
問…知りしのみにて表現はせざりしか。
答…記憶せず。
問…王の眼、口等は王の命に依ってその敵手たるキタ人、エチオピア人、アッシリア人、リビア人、又はその愛する女性等に対し屡《しばしば》虚偽の表現をなせり。而して屡その虚偽なる事を看破されたり。王の本心を知り得る汝は窃《ひそか》にこれを表現したる事なきや。
答…記憶せず。
問…然からば汝は如何なる能力を自信して王の表現のすべての代表者なりと云うか。
答…予はダメス王の鼻なり。
問…王の動作もしくは静的表現の成果のすべてを盗みしに非ざるか。
答…知ってこれを代表せしのみ。
問…ダメス王は汝が王のすべてを知れる事を知れりや。
答…知らず。
問…何故に知らざるか。
答…自惚《うぬぼ》れのために。
問…汝の知り且つ代表せる範囲とは、王自身の有意識界、無意識界、動的表現界、静的表現界のすべてを意味するか。
答…それ以上。
問…王の生前死後の総てを含むか。
答…それ以上。
問…王を中心とする自界他界、宇宙万有、地獄天堂の過去現在未来までもか。
答…そ
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