は、太陽を象徴した天地諸神の主神ホリシス神が、風雨雷電の神を従えて座を構えておる様子であります。
その左右中段には四十二人の判官が、笏形《しゃくがた》の杖を持って整然と着席しております。
下段右側には動的表現界の代表者、犢《こうし》、犬、猫、鷹、甲虫《かぶとむし》、鰐、紅鶴等の神々が列座し、左側には静的表現界の代表者、月、星、山、川、木、草、石等の神々が居流れております。
その中央に黄金の鼻輪に繋がれて引き出されたのが、今日の被告ダメス王の鼻で、その背後には同じ王の眉と眼と口と耳とが証人として出廷着座しております。
ダメス王の鼻の前には一基の天秤がありまして、豹の頭を持ったマスピス神が鼻の罪量を計るべく跪《ひざまず》き、その直ぐうしろには記録係タータが矢立てを持って、眼を瞠《みは》り耳を澄まして突立っております。その又うしろには頭が鰐、身体《からだ》が獅子、尻は河馬という奇怪な姿の魔神ラマムが、罪の決定し次第に鼻を喰べさせてもらおうと待ち構えております。
これ等はすべて、この空前絶後の鼻の裁判開始前の光景であります。
やがて正面上段の白雲黒雲の帳《とばり》が開かれますと、水
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