――植物は――苔から草へ――草から木へ――
 ――動物は――虫から魚へ――魚から鳥獣へ――鳥獣から人間へ――
 皆進化している――
 この進化の原動力は「自己の愛護と向上発展」云々――
 何だか中等学校のお講義めいて来ましたが、この証明に依ると、何だか宇宙自身にも本来の「自己の愛護と向上進展」があるそうであります。そうしてその進化の方向は、矢張り進化論の説明と同じ方向であるスフィンクスの暗示、
 ――獣から人間へ――
 というのに一致しているのではないかと考えられます。これが宇宙進化の鼻の向うところで、これがスフィンクスの鼻に依って表現されていたのではありますまいか。
 昔は交通が不便でありましたために、お釈迦様やイエス様は、その当時の文化の先進国たる埃及へ洋行された事はなかったものと見えます。もしあんな頭のいい人が一度でも埃及へ行ってスフィンクスを見ましたならば、あんな説法の仕方をしなかったであろう、その流れを汲む人々が今日になってあんなに進化論と喧嘩をしなくてもよかったろうにと、今更遺憾に堪えませぬ。
 しかしその上に今一つ遺憾な事を云えば、その進化論も、獣から人間が出て来たところ
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