するのがホントのトリックではないか。
 話術でスリルを作るのはインチキ話術ではないか。
       ◇
 探偵小説は日常到る処に在る。諸君がそこで呼吸していることが既に驚くべきミステリーであり、トリックであり、スリルでなければならぬ。
 ただ、読者がそこまで高級化していないだけの話である。
       ◇
 すこしアタマが変テコになって来た。これ以上書くとイヨイヨ笑われそうだからやめる。



底本:「夢野久作全集11」ちくま文庫、筑摩書房
   1992(平成4)年12月3日第1刷発行
入力:柴田卓治
校正:小林徹
2001年7月25日公開
2006年3月2日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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