……義理のお父様の隠れ遊びをお諌《いさ》めになりたいばっかりに、私の頼みを無条件で引き受けて下すったのです。
言葉を換えて申しますと、そのお母様のお心がお優しいために、その方は校長先生に対して思い切った手段を執る事がお出来にならないのです。ですから私がその方の代りに黒焦になって上げた……みたいな事情《わけ》なのです。おわかりになりまして……私の黒焦の意味が……。
……いいえ。校長先生に対する私たちの怨恨《うらみ》は、私たち二人が二人とも黒焦になってしまっても、まだまだ飽き足りないでしょう。
おわかりになりまして……こうして私の復讐を手伝って下さる方が、どんな方だか……。
自惚れの強い校長先生は、まだ御自分の知恵を固く信じてお出でになるかも知れません。その方が、そんなにまで深く先生を恨んでお出でになる事なぞ、まだお気付にならないかも知れませんが、それでもこの手紙を御覧になってお出でになるうちには、だんだんとおわかりになるでしょう。
くり返して申します。校長先生は、ただ黙って黒焦少女の復讐をお受けになるほかはないのです。それが眼に見えぬ正義の制裁と思し召して、黒焦少女の要求通りに
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