う》のないように保護しているのを見ますと、叔父はもう、とっくに何もかも見破って、わたくし達三人を一緒に捕まえようとしているのに違いないのでございます」
「ミスタ・サヤマはもう二人を捕まえているでしょう」
「……そうかも知れませぬ。けれどもその前にお二人は自殺していられるでしょう」
「何故ですか」
「叔父の狭山が二人を捕まえましたならば、とりあえず貴方の手に引渡すでしょう」
「……それが正しいのです」
「そうしたらお二人は、貴方のトランクの中に在る、鉛の球《たま》を繋いだ皮革《かわ》の鞭で打ち殺されてしまわれるでしょう」
「……そ……そんな……あははは……それはみんな嬢次の作り事です。貴女《あなた》を欺して、ここに棄てて行くために嘘を云ったのです」
「……………」
女は涙ぐんだらしくうなだれた。ストーン氏は得たりとばかり身を乗り出した。
「……ははは……わかりましたか。欺されている事……」
「……………」
「ジョージはマダム・セガンチニと夫婦になるために逃げたのです。……あははは……帰って調べて見ればわかります。それに違いありませぬ」
「……………」
「……あははは……何もかもノンセン
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