ている。そのためにその二人が混線してしまって、ドッチがドッチだか解らなくなったのを、二人の博士が競争で見分けようとしてウンウン云っているが、どうしても解らない。とうとう苦し紛《まぎ》れに、そのドッチかの許嫁《いいなずけ》であった少女をそのドッチかにくっつけ[#「くっつけ」に傍点]て結論にして、その手柄を自分のもの[#「もの」に傍点]にすべく、あらゆるペテンを尽して鎬《しのぎ》を削っている……というような、途方もなく愉快奇抜な筋書とも見れば見られるではないか。……面白いな……いよいよソンナ事に違いないと決定《きま》れば二人の博士が私の敵《かたき》だろうが味方だろうが、その二人が私にかけているダマシの手段が、如何に巧妙な恐ろしいものであろうが、チットモ恟々《びくびく》する事はない。是非とも私自身にこの事件の正体がわかるところまで突込んで行かなければ嘘だ。そうして事件の真相をトコトンまで抉《えぐ》り付けて、あの少女をこのキチガイ地獄から救い出して、二人の博士の鼻を明したら、どんなにか痛快至極だろう……」
[#ここで字下げ終わり]
……というような、無暗《むやみ》に大胆な、浮き浮きした気分に
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