をお聞きになって御覧なされませ。嬶《かかあ》に御案内を致させますから……。
――ヘイ……お八代さんは今では半|狂乱《きちがい》のようになったまま足を挫《くじ》いて床に就いているそうで御座います。頭の怪我《けが》は大した事はないとの事で御座いますが、云う事は辻褄《つじつま》が合うたり合わなんだりするそうで、道理《もっとも》とも何とも申しようが御座いません。腰が抜けておりますので、お見舞いにも行かれませんで……。
――私が宗近(医師の姓)へ走らなかったので万事が手遅れになったように申した者もあったそうで御座いますが、これは無理で御座います。オモヨさんが絞め殺されたのは今朝の三時から四時の間だと、宗近さんが私の腰を診《み》に来た時に云うておりました。蝋燭の減り加減がやっぱりそれ位の見当で御座いましたそうで。……ヘエ……あとは只今お話し申し上げた通りで御座います。お八代さんがたしか[#「たしか」に傍点]にしておれば何もかもわかる筈で御座いますが、今も申上げました通り、若旦那を怨《うら》んだような事を云うかと思えば……早う気を取り直してくれよ。お前一人が杖柱《つえはしら》……なぞと夢うつつに
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