これを理解し、又はこれに共鳴感激して、国家とか社会とかいう大集団を作って共同一致、人類文化を形成して行く。その創造力の深遠広大さはどうであろう。そのような、殆ど全智全能ともいうべき大作用のすべては、帰納するところ、結局、最初のタッタ一粒の細胞の霊能の顕現《あらわれ》でなければならぬ。換言すれば現代人類の、かくも広大無辺な文化と雖《いえど》も、その根元を考えてみると、こうした顕微鏡的な存在に過ぎない細胞の一粒の中に含まれている霊能が全地球表面上に反映したものに外ならぬのである。
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 ◇備考[#「◇備考」は太字] 斯様《かよう》に偉大な内容を持つ細胞の大集団が、脳髄の仲介によって、その霊能を唯一つ、即ち各細胞共通、共同の意識下に統一したものが人間である。だからその人間があらわす知識、感情、意志なぞいうものは、細胞一粒一粒のソレよりも遥かに素晴しいものでなければならない筈であるが、事実はその正反対になっているので、世界初まって以来、如何なる賢人、又は偉人と雖《いえど》も、細胞の偉大な霊能の前には無力同然……太陽の前の星の如く拝跪《はいき》しなければならない。すなわち人間
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