見たり……外道――祭《さ》ア――エ――文《もん》。キチガ――ア――イ――地《じ》イ獄《ごく》ウ――……スカラカ、チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ……

       一

 ▼あ――ア。外道祭文キチガイ地獄。さても地獄をどこぞと問えば。娑婆《しゃば》というのがここいらあたりじゃ。ここで作った吾が身の因果が。やがて迎えに来るクル、クルリと。眼玉まわして乗る火の車じゃ。めぐり廻《めぐ》って落ち行く先だよ。修羅や畜生、餓鬼道越えて。ドンと落ちたが地獄の姿じゃ。針の山から血の池地獄。大寒地獄に焦熱地獄。剣樹《けんじゅ》地獄や石斫《いしきり》地獄。火煩《かぼん》、熱湯、倒懸《さかづり》地獄と。数をつくした八万地獄じゃ。娑婆で作った因果の報《むく》いで。切られ、砕かれ、焙《あぶ》られ、煮られ。阿鼻《あび》や叫喚七転八倒。死ぬに死なれぬ無限の責め苦じゃ。もしもその声、聞いたら最後じゃ。頭張り裂けクタバルなんぞと。高い処《とこ》から和尚《おしょう》の談義じゃ。……スカラカ、チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ……
 ▼あ――ア。高い処《とこ》から和尚のお談義。なれどコイツは当てに
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