鮮やかに読まれた。小林の知己《しりびと》でこのごろ政府からひどく睨まれている有名な某文学者の手になった翻訳である。一時京橋のある書肆《しょし》から発行されるという評判があって、そのまま立消えになったのが、どうしたのか今配布用の小冊子になって小林の手にある。巻末には発行所も印刷所も書いてない。
汽車は今|追懐《おもいで》の深い蛇窪村の踏切を走っている。
底本:「日本の文学 77 名作集(一)」中央公論社
1970(昭和45)年7月5日初版発行
1971(昭和46)年4月30日再版発行
初出:「新小説」
1907(明治40)年12月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:川山隆
校正:土屋隆
2007年2月13日作成
青空文庫作成ファイル:
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