、其形が見える。此物語は、鎮花祭及び念仏踊りの系統に属する詞章出なのである。さすれば、桜町に住んだ陰陽師の徒の語り物であつたのが、主人公を桜町中納言とし、其が流派の違うた演芸者の語り物に移つて行つた時に、其派の主要人物たる小町の事になつて行つたのではあるまいか。
底本:「折口信夫全集 2」中央公論社
1995(平成7)年3月10日初版発行
初出:「土俗と伝説 第一巻第三号」
1918(大正7)年10月
※底本の題名の下に書かれて居る「大正七年十月「土俗と伝説」第一巻第三号」はファイル末の「初出」欄に移しました。
※底本では「訓点送り仮名」と注記されている文字は本文中に小書き右寄せになっています。
入力:門田裕志
校正:仙酔ゑびす
2006年12月31日作成
青空文庫作成ファイル:
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