のそゝ[#「そゝ」に傍線]は、これとは少し系統がちがふ様である)よゝめく[#「よゝめく」に傍線]、よゝなく[#「よゝなく」に傍線]などゝいふ語があつてみれば、そんな議論はおくびにも出る筈のものぢやない。かこむ[#「かこむ」に傍線]、しづる[#「しづる」に傍線]などは次に示す簡単な表をもつても、語根名詞説を破るだけの材料をもつてゐる。
    ┌ ――(釣錘)
    │┌――枝
    ││――輪 ――鞍
    │┤――ごゝろ
    ││――おり
  しづ┤└――みや(出雲国造神賀詞に志都宮[#(尓)]忌静[#(米)]仕奉[#(而)])
    │┌――く
    │┤――む
    │└――る
    │┌――か
    │┤
    └└――や(やか)
    ┌┌――む(こむ)
    ││――す
    │┤
  かく┤│――[#「―」に「(こ)」の注記]ふ
    │└――る
    └ ――[#「―」に「(こ)」の注記]やか
しづむ[#「しづむ」に傍線]といふ動詞から、魚釣りに用ゐるしづ[#「しづ」に傍線]が出たものとすれば、しづく[#「しづく」に傍線]、しづる[#「し
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