むれ」に白丸傍点]が上に(斉明紀)。
培※[#「土へん+婁」、440−9]《ツムレ[#「ムレ」に白丸傍点]》 倭名鈔には田中小高也とある。
もり[#「もり」に白丸傍点](森)。
但し、山の意にも用ゐて居る事もある。紀伊の牟婁郡は山の郡の意であらうし、みよしのゝ小村[#「小村」に白丸傍点](をむら)が嶽の類。
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わかゆ[#「わかゆ」に傍線]に対してはおゆ[#「おゆ」に傍線]、わかし[#「わかし」に傍線]に対してはおし[#「おし」に傍線]のある筈であることも之を以て明かにすることが出来るとおもふ。
高についてもさうである。たく[#「たく」に傍線]といふ動詞の将然名詞法であることは疑がなからう。勿論今のたく[#「たく」に傍線]とたかし[#「たかし」に傍線]との意味の内包には一致しない点がないでもない。けれどもこれは時代と共にふたつの語にふくまれてをる思想が互にへだゝつて来たので、この考を以てたく[#「たく」に傍線]とたかし[#「たかし」に傍線]との関係を思うてみれば、たかし[#「たかし」に傍線]がたく[#「たく」に傍線]から出たといふことは決して考へがたくない
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