ぢつとして居る間もないのに、而も貧乏すると言ふ意味の考へ落ちだらう。
○祭りの日 徳島市中では、本祭りをほんま[#「ほんま」に傍線]、其前日がよみや[#「よみや」に傍線]、祭りの翌日がしよおじり[#「しよおじり」に傍線]である。しよおじり[#「しよおじり」に傍線]の日は、午後からお宮が賑ふ。尚、三月節供翌日を、やはり、しかのあくにち[#「しかのあくにち」に傍線]といふ。
○れ※[#小書き平仮名ん、87−16]ぞ[#「れ※[#小書き平仮名ん、87−16]ぞ」に傍線]・れ※[#小書き平仮名ん、87−16]ど[#「れ※[#小書き平仮名ん、87−16]ど」に傍線] 此語は、大和国中に限る様である上に、殊に北南葛城郡が中心になつてゐる処を見ると、其処に、起原があると仮定しても、よい様だ。此で思ひ当るのは、当麻寺の練供養《ネリクヤウ》である。此は、頗名高い法会で、大和歳事記を拵へれば、春の部の王様とも言ふべき行事ゆゑ、此地方の人には、祭りとも、休日とも言ふ風の聯想が起つたのであらう。恐らく練道《レンダウ》供養のれんどお[#「れんどお」に傍線]が、れんど[#「れんど」に傍線]>れんぞ[#「れんぞ」に
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